
ケベックフォーカス

多彩なケベック映画の世界へようこそ!

今年のキネコ国際映画祭では、ケベック映画を特集します。ケベックの映画は、「ハリウッド映画」とも「フランス映画」ともまた異なる、上品で詩的でありながら親しみやすい独自の魅力があります。
ワールドプレミアの『ミス・ブーツ』をはじめ、長編作品は日本初上映。特に注目作品は、世界各国の映画祭で多数の賞を受賞している『ココ・ファーム~やさしい農場~』
社会が抱える問題を丁寧に掬い上げ、子どもから大人まで楽しめる多彩なケベック映画をお楽しみください。
FEATURE FILMs
SHORT FILMS
About Quebecケベック州とは?
ケベック州は、カナダ10州の中で最大の州で、フランス語を公用語に定めている唯一の州。面積約167万平方kmの広大な北の領土で、豊かな四季を誇る。寒暖差が大きく、7月は30℃を超える日が続くが、寒さが厳しい1月は-20℃にもなる。現在の人口は約850万人。「北米のパリ」とも呼ばれるモントリオールは経済の中心地であり、多様な文化や言語、料理が混ざり合い、大学や研究機関も多い。1年を通して様々な分野のフェスティバルが数多く開催され、また映画製作関連企業も多く、“映画のまち”としても知られている。

The Appeal of Quebec Cinemaケベック映画の魅力
英語圏の北米大陸に囲まれながら、フランス文化が根付くケベックの人々は、アメリカやフランスの影響を受けつつも、多様性に富む独自の映画を育んできた。ドゥニ・ヴィルヌーヴ、グザヴィエ・ドラン、故ジャン=マルク・ヴァレなど世界的に有名な個性的な映画監督を輩出する一方で、子どもから大人まで楽しめるファンタジー作品やアニメーションも多く制作されている。都会と自然、現代と歴史地区が共存する環境は、ロケ地としての需要が高く、積極的な誘致も行なっている。
SPECIAL THANKS
フェスティバル・ディレクター


16歳の時、ケベックで子ども向け演劇を始め、集団創作の子ども劇に関わる。その後、演劇から映画に活動の場を移し、モントリオール国際子ども映画祭(FIFEM)を創設。現在もCEO兼芸術監督を務め、2025年3月に第28回目の開催を予定している。
1998年から2008年にはCIFEJの常務理事を務め、「キッズ・フォー・キッズ・フェスティバル」を設立。彼子ども向け作品の制作者やその多彩な活動に詳しく、映画祭のプログラムを編成するだけでなく、毎年複数の国際イベントにも参加している。キャリアを通じて子どもたちのため、そして子どもたちと共に、芸術活動に尽力してきた功績をもとに、2017年にECFA (European Children’s Film Association)の名誉会員に選出され、2018年にはシュリンゲル映画祭ドイツ)で名誉賞を受賞した。